IE9ピン留め
久しぶり?何年ぶりだ?死体解剖、通称ゼク(ドイツ語Sectionゼクチオンの略)は気分のいいものじゃないですね。

今朝まで生きていてご飯を食べて
歩いたりしていたのに数時間後に
突然死された方で原因不明死だった
っという事実さえ知らなかった
キレイな色白のおばあさんに
感情が入らなかった分
臓器の変化を
死体が語る声を聞こうと
集中出来ました。


その人の性格や背景や病歴
家族との関係を知らないままで
突然コールが来てゼクです!
この人は解剖されること本当に望んでた?
解剖される事を知っていた?
もしこの人が身内だったら?
とかって考えちゃったり
何か色々考えて辛くなる。

人は誰でもいずれ亡くなるんだと言う現象…つまり体内の活動が細胞Levelで終わると言う事は?人の体の営みとはなんて機能的に、効率的に作られているんだと言う機能美さえ感じていました。

冷静に死体解剖を見れてしまう自分に
違和感も少し覚えるけど…
これも仕事だし、
画像で分からなかった
隠れた病巣が
マクロで分かる事
そしてミクロで診断を付ける事が
これからの医療の進歩を生み
ご家族の不安を取り去り…
で、
自分のやっている仕事の意味
人間は…とか
死ぬって言う事とか考えた。
あの短時間に本当色々考えた。
ほんっとに不思議な時間なんです。
情と業務と医学との狭間で色々考えて…そこにいる術者の皆がどう臨んでいるのかを共有したくなったり。



冷静なのは私だけ?
いや、泣きそうに辛いんだけど?
業務だから泣き言を言うまい。
この病巣が体に及ぼした影響は?
何人もの私が頭の中で会議する。



でも、それだけその患者さんのおかげで
感じて考えて学ぶ事が出来ました。


本当にありがとうございました。
ご冥福を祈ります。

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